デジタルサイネージとは、ディスプレイ(画面)で情報を発信するシステムのことで「電子看板」と呼ばれることもあります。
デジタルサイネージの名前は知らなくても、多くの方が日常的に目にしていると思います。例えば、駅の案内表示です。次の電車は何時発のどこ行きか、などの運行情報が瞬時に示されます。カフェやスーパー、ショールームなどでは、商品やサービスの紹介・PRに美しい動画が流れています。様々なところでデジタルサイネージが活躍しています。
デジタルサイネージが普及した1番の理由は、その表現力・訴求力の高さです。最近はデジタル技術の発展により、より美しく、より繊細に表現ができるようになりました。人は情報の8割以上を視覚から得ています。視覚にダイレクトに訴えるデジタルサイネージの効果は絶大だと言えます。
また、動画閲覧サイトの充実により、簡単にデジタルサイネージ用の動画を作成できるようになったことも、大きな要因です。それと、コンテンツの管理や配信システムなどが使いやすくなってきたことも挙げられます。
デジタルサイネージの使い道は、まだまだ広がって行くでしょう。販売促進・情報伝達ツールとしての役割は、今後益々大きくなって行くと思います。
デジタルサイネージの具体的な利用法など
具体例として、駅構内の柱にある電子広告やバスの時刻表などの案内板などがあげられます。一番有名なのは、渋谷の巨大電子広告です。
看板やポスターとの違いは、映像を流せることです。一般的に、静止画と動画では、後者の方がより多くの情報を表現することが出来るため、広告の効果が高まります。
しかし、動画の広告には、冒頭から見た人と途中から見た人では、届けられる情報量が変化するという短所があります。そのため、最低限の情報を全員に届けられる静止画の広告の方が良い場合があります。
このような場合、動画から静止画に切り替えることも出来ます。柔軟に広告媒体や内容の切り替えも簡単に出来るので、ポスターや看板の張替えにかかる人件費の削減も可能です。
近年の観光地では、様々な国の観光客を見かけます。つまり、観光客の多言語化が進んでいます。多言語に対応できる人を雇用するよりも、このようなメディアを導入した方がお客様に対するサービス向上に繋がります。
これからもあらゆる場所でデジタルサイネージがスタンダードになる?
前述のように今現在でもあらゆる場所でデジタルサイネージを見かけるのが当たり前になってきました。大小さまざまな形状のディスプレイでバラティに富んだコンテンツがあちこちで配信されています。
それでも駅や地下街をはじめ、まだまだ従来の印刷されたアナログ広告もたくさんあります。しかし多分近い将来はデジタルサイネージがスタンダードになり、こうした印刷の広告はどんどん減っていくのではないでしょうか。
デジタルサイネージには様々な種類や形のディスプレイがあり、今後もあらゆるニーズに応えられるようにこうしたディスプレイの種類は増えていくでしょう。ディスプレイについてはデジタルサイネージのディスプレイを徹底比較をぜひチェックしてみて下さい。
また将来的、というか現在でもすでにペラペラの紙のようなディスプレイや折り曲げられるディスプレイなども開発されています。これからはこうしたディスプレイもデジタルサイネージに取り入れられることによって、それこそ超巨大なデジタルサイネージが出現したり、3Dで画面から飛び出すようなディスプレイも増えてくると予想されます。
ディスプレイのこうした最新技術によりこれからの10年20年で街の景観は大きく変わっていくのかもしれません。